column 建築エッセイ
藤原氏の別荘地という世界観 「華やかな天平文化の京懐石」
2024.04.29
料亭といえば数寄屋建築。質素な空間は侘び寂びの世界観。世の重鎮たちが足を運ぶ。
私ならどうせ豪華な食事をするならいっそのこと、殿様になった気分で食事がしたいと思います。
殿様なら、金屏風を背にした御殿御簾(ごてんみす)に囲まれた畳敷の高坐で庭先の桜を眺めながら1献、また一献と酌みながら食事をするのでしょう・・・・・・・・・・・・。
日本が一番輝いていた頃、平安・安土桃山時代
その頃の藤原氏はあちこちに別荘を持っていたに違いない
小川近くの寝殿作りは艶やかで朝靄に舞う桜の花びらが歌を奏でる
少しずつ朝が明ける
樹々の木洩れ陽
静寂の中誰もが夢見る
一度で良いからそんなところで朝飯を食ってみたい
1000年戻ることは出来ないが、戻ったつもりの世界観はできる
さぁ、ここで、食事をしよう!
(写真27. 天平文化で京懐石1)
(写真28. 天平文化で京懐石2)