column 建築エッセイ

住宅の世界観4  道と暮らすという高齢者住宅の世界観

高齢者のための住宅は生涯現役な暮らしがゴール目標です。

それには、人との密接なつながり、社会とのつながりが重要です。とにかく人が出入りしたくなる家が良いのです。賑やかな暮らしが老人には似合います。

歳を取れば取るほど知恵や、人脈は広がっていくものです。

仕事はもちろん生涯現役です。

建築家巨匠フランクロイドライトは69歳で落水荘

72歳でジョンソンワックス本社

77歳で同研究棟

そして92歳であのニューヨークのグッゲンハイム美術館を設計したのです。

もしライトが65歳で引退していたらこれらの傑作は出来てはいません。

巨匠と呼ばれることもなかったでしょう。

(写真34.  道と暮らす家)