column 建築エッセイ
自己肯定感を高める保育所の世界観
2024.05.06
象さんやキリンさんだけじゃない保育園つくり
小さな頃から自己肯定感を保つことは大切だと思います。例えば、子どもを褒めて育てることは本人の自信へとつながるのでしょう。
建築にもできることもあります。
幼少期に触れる建築の世界観は重要です。
ゾウさんやキリンさんだけが保育園の建築の世界観ではありません。品格と自己肯定感が育つ時こそ、品格ある力のある建築に触れてほしいのです。そしてできれば日本文化にも接してほしいのです。
この保育園は、和の文化と西洋の文化が融合された寛容な大正ロマンの世界観です。その時代の建築には西洋に追いつけ、追い越せ、と日本文化の息吹と情熱が感じられます。
「頑張れ子どもたち、大きく育てと。もう一度、「Boys be ambitious!」と私は思うのです。

(写真29.目黒の保育園)
余談ですが・・・・
今、ソーラーパネルを屋根の上に乗せることが絶対正しいとされてきています。
強く推奨している自治体もあります。
いくら環境に配慮といってもソーラーパネルにも欠点は色々とあるようです。
例えば使用30年後の廃棄問題。ソーラーパネルには有害物質も使われているのだとか?また、ソーラーパネルを製品化すること自体にかなりの環境負荷がかかり、本当のところトータルすると、どのくらい環境に良いのか疑問も残るという話も聞いたことがあります。
もちろん、世界的な推進傾向でもあるのですから良いところはたくさんあるのでしょう。
実際にこの保育園でも採用して活躍しています。
それでも私は、「全建築の屋根」に太陽光パネルを取り付けるという流れになるのはやめた方が良いと思います。ケースバイケースが良いのです。
私は景観上、ソーラパネルの屋根はあまり好きではありません。(この建物のソーラーパネルは通常の目線では見えません。)
もしも、どんなに効率が良いソーラーパネルができたとしても、パリの街並みには似合わ
ないのです。