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建築はその本来の使われ方や意義、つまりその建築としての本質に基づくことが最も大切であると私たちは考えます。 固定概念を捨て、建てようとするその本質にこだわると、エコや、健康的な事や、投資空間としての存在など一般的に問題とされているほとんどの事なども一緒に解決できます。 |
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物語が作られるとその建物が見違えるように変化します。空間に音楽がかけられると雰囲気が一変しますが、物語が根底にある空間は本質が変わります。つまりその建物として活き活きとしてくるのです。ですから建物を設計するときには、まずその建物で繰り広げられる物語を考える事から始めます。 商業空間‘和食のまほろば’をつくった時にはこんな事を考えた。 ・・たまにはゆっくりと親しい友人と懐石料理を食べたい時がある。贅沢をするのだから質素な数寄屋風もよいが殿様気分になれるところが好い。今日は偉くなって食べたいのだ。昔日本には天平文化という華やかな文化があった。優雅で気品があり粋な時代があった。少し忘れられている。文化的な豪族もいた。もしも華やかりしき頃の藤原家の別荘地で日本酒を一献やりながら、箸をつつくことができれば、その食事は至高の晩餐になる。贅沢が幸せに変わる瞬間である。そんなストーリーが似合う和食レストランを作ろう。そう考えた事がスタートでした。 |
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私たちの一生懸命は形骸化されたものではありません。建築に携わる者としての良心に基づき、良い物をつくるというチャレンジ的な、精神から来るものです。マーケッティングも重要ですが固定観念に縛られない事はもっと大切なことだと思います。あらゆる先入観を持たず、そして妥協は最小限にしたいと頑張っています。 |